世界一お尻のきれいな日本人、世界一お口の汚い日本人④ 保険治療パートⅡ
前回、歯科関係でない一般の日本人は、
日本人は日本では保険で高度な歯科医療が受けられると勘違いしている
と書きました。
再度いいますが、歯科の保険治療とは、必要最低限度の治療であることを心にとめておいてください。
歯科医院の悪いうわさで必ず上位に入ってくるのが、
「あそこは治療費が高い!」
というもの。
保険治療は、同じ治療なら、基本どこの歯科医院に行っても同じ値段です。
(一部ローカルルールも存在しますが)
ただ、近年では厚生労働省は、施設の整った歯科医院を優遇しようとする動きが活発化しているので、
設備や環境を整えている歯科医院に関しては、基礎点数(初診料や管理料など)の点数をあげる傾向にあります。
また、各医院の得意分野や、レパートリーで治療計画が変わってくるので、
かぶせや手術の得意な医院のほうが、かぶせや手術をあまりやらない歯科医院より総額は高くなるのは当然です。
日本の歯科治療は、世界のどの国の値段と比較しても低すぎるため、いろいろな問題を抱えています。
その一つが、
日本でしかみられない独自の治療方法です。
世界的には絶対使われないような、粗悪な材料や、独自の治療方法など。
これを私は
『ガラパゴス治療』
と勝手に呼んでいます。
粗悪な材料というのは・・・・
例えば、
差し歯の土台(コアという)に使う銀合金
これが差し歯の土台(コア)でこの上にかぶせをします
この材料が最悪!
歯より硬すぎて歯にひびがバンバン入ります。
まさにわるナタで竹をわるような力が入るんです。
ひびが入ったら基本的には抜歯になります。
さらにイオンが溶け出して、歯根が真っ黒になることもしばしば。
それから硬質レジン前装冠といわれる前歯のかぶせ。
これがまたひどい。
表がプラスチックで、3年もするとかなり黄色くなります。なので、見た目がピアノの鍵盤のように色の違いが明らかになり見た目が悪くなります。
それから汚れが付きやすいので、一生懸命歯ブラシすると、表面に傷がついてさらに汚れが付きます。
↓黄色いのが硬質レジン前装冠
だからむし歯や歯周病の原因になります。
そのため硬質レジン前装冠を入れてる方の口の中の状態は、よくありません。
それから俗にいう銀歯
銀歯とはいいますが、金が少しはいった銀とパラジウムの合金です。
先進国で、見える場所に大きな銀歯いれる民族はそうそういないと思いますよ。
銀歯だらけでテレビスターってのも日本特有
日本の保険治療で使われる金属は、金属アレルギーの原因になるものばっかり
日本独自、ガラパゴスな材料
大きな銀歯をいれてキラッとさせても嫌だと思わないのが日本人なのですが、欧米人から見たらとてもおかしなこと。
パラジウムは、ドイツでは健康を害するということで、生体に使うことを法律で禁止しています。
世界的には行われないような材料や、治療方法が当たり前のようにされているのが保険治療なんです。
私だって患者さんに本当は、そんな材料使いたくないですけど、保険ではそうするしかないから仕方なくやってるんです。自費の材料や方法を保険で算定するのは違法ですから。
保険治療のすべてが悪いものではないですが、それなりのものだと思ってください。
ちなみに、
私自身の治療や私の家族にはそんな材料は使いません。
体に悪いし、歯がダメになりますもん
時給で働いているうちのスタッフでさえ、自費で治療します。
歯1本の価値がお金に変えられないことを知っているから。
だから歯科医院で
「自費にしますか?」って言われたら、
必ずしもお金儲けしたくて言ってるんじゃない!と考えてください。
↑※安倍さん、私は好きでも嫌いでもないことを前置きして。写真をつかって申しわけないですが、
各国のトップはきっとささやいてるはず。
「シンゾウ、ハイシャニ イッタホウガ イイヨ」って
※パイレーツオブカリビアンのジャックスパロウは
下品な役柄ですので、
こんな歯をつけてます。
日本人の口をみて欧米人は実は馬鹿にしてることはあまり知られていない。↓
ブログを書きはじめて10年以上経ちました。プライベートな事や歯科治療・地域の話題など、書いた当時は一般的だった内容や表現が今では適切ではないものもございます。過去の記事をご覧になる際は予めご了承ください。