世界一おしりのきれいな日本人、世界一お口の汚い日本人⑥:映画で観る歯科
(このタイトル前のスレをみないと誤解されてしまうのですが、先進国ではかなり口腔環境が悪いことを意味しています)
今更ですが先日 ボヘミアンラプソディをみてきました。
ご存知の通り、クィーンとフレディマーキュリーの生涯の話。
最後のバンドエイトの部分ではもう涙涙。
先日テレビのクィーンの特番でもコメントで、アメリカ人ってのは、歯や歯並びが悪いと絶対に認められない国だ!と言ってましたが、本当にそう。
フレディは欧米のスターにはめずらしく、出っ歯で歯並びも悪いですね。
まあ映画の彼はちょっと出すぎかなあと感じましたが。(笑)
だから、映画の中でも出てくるように、当時も歯の事でかなりディスられていたようです。
もしかしたら日本で一番最初に火が付いたのは、歯並びをあまり気にしない国民性が日本にあったからかもですね。
彼が断固として歯を治さなかったのは、治してしまうと、あの神様の声を失ってしまうかもしれないから、とフレディが考えたからとも言われています。
さて、なんでこんなに日本人の口腔環境は悪いのでしょうか?
日本人は歯を磨かないから?
砂糖をとりすぎてる?
なんで?
実は日本の口腔ケアグッズの売り上げは世界一なのだそうです。
世界一の予防歯科先進国といわれるスウェーデン人より、一日の歯を磨く回数は日本人の方がはるかに多いらしいのです。
むし歯菌の大好物である「砂糖」の摂取量は世界各国と比べてもかなり日本人は少ないんです。
だったら 何で?何で?
日本人の口腔環境がわるい原因の一つとして
歯並びは治さないといけないという感覚がほとんど根付いてないからだと私は考えます。
歯並びがわるいと、むし歯や歯周病、顎関節症などの歯科疾患のみならず、全身疾患にも影響を及ぼします。
歯並びが悪いと汚れが付きやすく、歯ブラシでとれなかった細菌をそのまま飲み込んでしまうことになります。そのことはいろいろな病気を引き起こします。
口は命の入口なのですが、病気の入口でもあるのです。
だから私たち歯科医が矯正した方がいいですよと説明するのは、お金儲けしたいからじゃなく、そういう理由があるからなんです。おうちのリフォームするのに、大黒柱がまがったままにはしないですよね。
表題にもどりましょう。
ハリウッド映画をふくめ、海外の映像をみると、多くの場面で、歯科医師や、歯科治療、矯正している市民などが頻繁に出てきます。
【映画】
リトルショップ オブ ホラーズ
噂のヒットマン(ブルースウィルス)
ファインディングニモ
ボヘミアンラプソディ
(クイーンのドラムロジャーテイラーは元歯科大生だったが、解剖などの実習が気持ち悪く歯科医になるのを断念した)
チャーリーとチョコレート工場
モンスター上司
マラソンマン
ジャンゴ(ディカプリオ)
ハングオーバー
などなど
昨日見た映像では地元のかなり悪そうなギャングまでが矯正のワイヤーをつけていました。
それだけ、歯科治療というものが、日常生活に密接しているということです。
アメリカでは子供に歯列矯正をしてあげることは、親の義務くらいに思われています。
子供が生まれたと同時に矯正貯金をし始めるっていうのも聞いたことがあります。
私が思うにアメリカ人が子供に矯正をしてあげる事って、日本人が小学一年生になるこどもにランドセルを買ってあげるような感覚じゃないかと思うんです。ランドセルがないと子供がかわいそう!矯正してあげないと子供がかわいそうって。
最後にもう1本映画の話
ハリウッド映画『コンフィデンス』
に
汚職をしている2人組の警官が出てきます。
そのうちの一人が汚職をした理由は何だと思いますか?
それは
娘の歯列矯正に金がかかるから!でした。
犯罪を犯してはいけませんが、そこまでしてでも子供に矯正をしてあげたいというのが、アメリカでの歯の重要性をよくあらわしています。
お子さんの習い事を減らしてでも歯列矯正は検討してあげた方がいいんじゃないかと、私は思いますね。
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