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24時間テレビというもの

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私は「24時間テレビ」というものがあまり好きではありません。

こういうことをいうと、誤解されてしまいご批判を受けるかもしれませんが。嫌に感じたかたはごめんなさい。

日本テレビさんの番組構成やチャリティーが嫌だ!という番組批判ではなくて、チャリティーというもののありかた、福祉のありかたに少し疑問があるんです。

日本社会は、まだまだハンディーキャップをもった方たちが生活しにくい場所だと思います。ハンディキャップのもった方が表にでにくい状況ではないでしょうか?普段そういう方がテレビにでることはほとんどありません。

それが1年のうちこの日だけ1日だけ、チャリティーを考える日になってしまっていて、残りの364日はまたわすれてしまっているような・・・。その日だけいい人になりましょう!という雰囲気のような・・。

勿論ボランティアで自分の人生までついやして常にがんばっている日本人はたくさんいらっしゃいます。その方たちは本当にすばらしいと思います。しかしそんなボランティアの方たちや団体にたいしても国からは評価が低いような気がします。

 

本来24時間テレビというものはなくなったほうがいいと私はおもっています。日本で電車のシルバーシートをみて、「なんだ日本人は」と思う外国人は多いのだそうです。老人や弱い立場の方に席を譲るのはあたりまえ!。「日本人はシートをつくらないとゆずれないのか?」という考えです。ようするに昔、あまりにも席をゆずらない人が多かったからシルバーシートができたわけです。

それと同じで普段からもっと人々がチャリティーやハンディーキャップのある方と向き合って助け合える環境があれば24時間テレビなんて必要ないわけです。

日本テレビさんのとりくみは本当にすごいことですし、放送された方々のがんばっている姿は感動させられすばらしいものです。

しかしこういう問題は『24時間テレビ』ではなく『365日テレビ』でなくてはならないんです。人は生まれたときに健康であっても年をとっていくにしたがい、ほとんどの人がなんらかの病気やケガを患っていくんです。障害をもった方にとっては8月末1日の問題ではなくて、毎日の問題です。

福祉の先進国の中には、生まれつき障害を抱えた人や、老いて介護がひつような人たちとなどが、健康な方と同じように生活できるような仕組みをとっている国もあります。

24時間テレビというものがないと人々が障害やチャリティーに関心をもたないから、放送されているんですよね。24時間テレビが必要なくなるときがきたら、そのとき日本はすばらしい福祉の国になっていることでしょう。

普段からもっともっと障害のある方が、テレビで主張できる機会があっていいと思いますし、社会で活躍できる場があればいいと思います。

新しい政権ができてお金が支給されたり、減額されたりするのはうれしいことです。しかし、たとえ消費税をあげてでも本当に必要なものに税金がつかわれることを個人的には祈っています。

 

・・・・と、えらそうなことをいいましたが、私も普段は日々の生活に追われて福祉のことはわすれています。(汗)私みたいな人間のために24時間テレビを放送している民放各局、ボランティアの皆さまに感謝をしなければいけません。御疲れ様でした。 

 

 

 

ブログを書きはじめて10年以上経ちました。プライベートな事や歯科治療・地域の話題など、書いた当時は一般的だった内容や表現が今では適切ではないものもございます。過去の記事をご覧になる際は予めご了承ください。