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新型インフルエンザ対策(必見)

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昨夜、インフルエンザ対策の講習会に診療後行って来ました。

まだまだ新型のインフルエンザに関して、一般的には、どういうものか?どうしたらいいのか?浸透していません。

講師の峰松先生は宮崎大学でウイルスに関するスペシャリストとして活躍されています。たった1時間ちょっとの講義でしたが、全くしらなかったこと、全く誤解していたことなどが多くて、非常に勉強になりました。

その中のいくつかをご紹介しますね。

① 普通の風邪とインフルエンザの症状の違い↓

 

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ここで注目なのはインフルエンザでは基本的にお腹をこわすなどの消火器症状がないことです。、あったとしたら、それはインフルエンザと同時に別の要素がおこったということです。

 

②インフルエンザというものは、生まれて初めて感染したインフルエンザの型にもっとも強い免疫ができる。

新型は、わりかし今の60歳以上の方は感染しにくいと、テレビでいってますよね。型というのは、アジア型とか、ソ連型とか、ホンコン型とかいいますが、これはウイルスの型を分類したものです。新型は今の60歳以上の方が子供のころ流行した型に近いことからそういう年代のかたに免疫があるというのです。  

へーーーっ、納得!

③インフルエンザのワクチンの目的は?発症をふせぐためではなく、重症化をふせぐことである。

ワクチンをしても発症はするんです。ですがしておくと、具合の悪い期間がすくないんです。高齢者ならワクチンをうつことでインフルエンザによる死亡を80%もへらせるんだそうです。死亡率を80%も減らせるワクチンなんて他にないんだそうです。  すごい!

 ④マスクは有効か?

患者がすれば飛沫の拡散をおさえることができますし、非感染者ならば咽頭を保温保湿することができます。(インフルエンザウイルスは低温、低湿度の方が活発になります。)ちなみに日本では低温で乾燥しやすい冬にインフルエンザは流行します。しかし、熱帯雨林では雨季に流行するのだそうです。熱帯地方ではスコールによって局地的にいきなり集中して雨がふります。そうすると雨宿りをしたり、一箇所に集合することが多く、蔓延するのだそうです。

⑤手洗いは有効か?

手でさわるところはウイルスが蔓延しています。皆さんは気がつかないうちに目や口、鼻をさわっていませんか?インフルエンザのウイルスは鼻咽頭に最も多く存在します。ですからウイルスがついた手で顔を触ることは、インフルエンザに感染させるいい材料となるわけです。

 

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 ⑥うがいは有効か?

インフルエンザに限局すれば、うがいは効果がないわけではないが、劇的な効果を生むとはいえない。

ウイルスは付着から約20分で体(細胞?)の中に 侵入してくるのだそうです。20分に1回ずーっとうがいができるか?といえば現実的には無理。まあやらないよりはやったほうがいいという風にかんがえてください。ただし他のウイルスの予防はうがいでできますから。うがいはどんどんやりましょう。ちなみに、欧米にはマスクやうがいという習慣がありません。それらの習慣のある国というのは、だい2次世界大戦で日本が進出した国だけなんだそうです。台湾、韓国、など・・・。

⑦1回で(1年間)でインフルエンザにどのくらいの人が感染するか?

約30%の人が感染するんだそうです。3年くらいたつと日本人のほとんどが感染する計算になります。

⑧タミフルは安全です。

一時タミフルで異常行動をおこすという噂がありましたが、タミフルは白(潔白)です。飛び降りた方の脳からタミフルは検出されませんでした。そのころでも小児科医は積極的に小さいお子さんにタミフルを投与したんだそうです。それはタミフルで異常行動(噂)を起こすかもしれない確立より、タミフルを投与しないでインフルエンザ脳症をひきおこす確立のほうがはるかに高い確率であることを彼らはしっていたからです。

⑨安易に解熱剤をのませないように!!!!はい!ここ最重要ですよ!(期末試験にでます。笑)

インフルエンザによって高熱が出たということは、脳がウイルスにたいしての防御反応としてあげているんです。それを無理やり解熱剤でさげようとすると重症化するそうです。特にボルタレンなどは禁忌ですね。

 

IMG_0255.jpg 他にも上の段は禁忌です。どうしてもというなら、下の段。大人でも小児用バファリン、タイラノール、カロナールなどはベターです。まあ医師に相談してください!安易に前に抜歯のときもらった痛み止めなどをつかわないことです。

⑩妊婦がかかったら・・・・・。

胎児にインフルエンザウイルスは感染しません。しかし高熱によって奇形の可能性がありますから、医師とよく相談を!

 

・・・・・・・・・などなど。

予防として大切なのはこれらです。↓

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くしゃみや咳でどれほど菌やウイルスをまきちらせるか?いい映像がありますので皆さん要注意ですよ!

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必見です↓

 

http://www.youtube.com/watch?v=931aIoM07Eo

 

 

 

 

ブログを書きはじめて10年以上経ちました。プライベートな事や歯科治療・地域の話題など、書いた当時は一般的だった内容や表現が今では適切ではないものもございます。過去の記事をご覧になる際は予めご了承ください。