任期終了
3月末で2つの役職が任期満了となりました。
宮崎市郡社会保険委員会の委員と、若しゃん会の会長職です。
社会保険委員は毎月1度あつまって、保険診療の質問を受け付け答えをだしたり、注意点を文章化したりします。
若しゃん会は宮崎若手歯科医の学術および交流団体ですね。これは毎月1回の例会と、ときどき理事会、忘年会やボーリング大会などの運営をやります。
この2つだけで診療時間や昼休み、休日に行動しなければならないこともあるので、面倒くさいと考える方もいらっしゃいますが、私にとってはすごく楽しく、有意義な2年間でした。
個人的な見解なんですが、こういうことに積極的に参加して、仕事をひきうけていらっしゃる歯科の先生って人間的にすばらしい人が多いし、いい治療して、経営も成功している方が多いような気がします。
この業界も日本全体的には厳しいといわれています。大学受験生には歯学部は先生が薦めないとさえいわれています。なるのに苦労するわりに儲からないからでしょうねー(笑)
勿論、歯科医数の増加は原因の一つですが、国に財源がないため、保険診療の過小評価されてしまっていることも原因の一つです。
患者さんが単に多ければ経営がよくなるということではなく、診療項目によっては、
やればやるほど損をする診療項目も実はあるんですね。患者さんがあふれている医院の先生なのに、経営が苦しいケースがあったり・・・。
そうなると歯科医の側が、そういう材料費のほうが高いような処置に関して、遠のいてしまうのは仕方がないのです。
これ以上診療報酬がさがると、治さなきゃいけないのに、費用の経費さえとれないので、やらなくなり、疾患を治すという本来の趣旨からは大きく外れていきます。
これは医科でも同じことです。まだ治っていないのに無理に退院させなければならない状況ってありますよね。整形外科のリハビリも厳しいと聞いたことがあります。高い機械でリハビリして、診療報酬数十円とか・・・。
つまり、
診療報酬の低下→医院経営の悪化→スタッフの労働条件の悪化→患者さんの治療レベルの低下
・・・・・ということにさえ発展してしまうのです。
話をもどしますが、私たち業界の人間にとっても、患者さんにとってもいい状況をつくっていくためには
何らかの組織や、代表の方が働き、なげかけてくれていただくことが大切なんです。
「むし歯予防しましょうね!」と啓蒙活動してくれたり、学校検診で子供をむし歯から守るような運動をしたり・・・・。
ですから、私もそういう皆さんに感謝していますし、お手伝いできるときはこれからもがんばろうと折っています。
ブログを書きはじめて10年以上経ちました。プライベートな事や歯科治療・地域の話題など、書いた当時は一般的だった内容や表現が今では適切ではないものもございます。過去の記事をご覧になる際は予めご了承ください。