日本の歯科業界の現状①不連続シリーズ・・・職業としての人気
先日診療後、宮崎審美研究会の例会にいってきました。
題目は『歯内療法』
歯内療法というのは、歯の神経の治療のことですね。
英語では
歯内療法学のことを endodontics といい、日本の歯科業界では『エンド』という言い方をします。
この話のプロローグとして、今の歯科業界の現状の話がありました。
このままでは日本の歯科業界は崩壊し、終わってしまう、と。
歯科医という職業、10年くらい前までは結構人気あったんですね。20位以内にははいっていました。
それが、2011年5月の憧れの職業統計では222位。歯科医院スタッフである歯科衛生士や歯科助手が127位であることから、いかに人気がないかわかります。↓ランキング
http://www.13hw.com/ranking/ranking.php
高校生の進路相談でも、歯学部はやめた方がいい!と先生からいわれるのだそうです。
国公立、私立をふくめて、日本では歯学部や歯科大が最も人気がないんだそうです。
私自身は歯科医になってよかったと思っていますし、こういう仕事が自分にもあっていると思っています。現在受験生をもつ知り合いの先生も、ご子息を歯科医にしたいと願っているかたも少なくありません。
ではなぜこんな現象がおきてしまったのでしょうか?
結論から申しますと、下世話な話になりますが、歯科という職業が、あまり儲からなくなったから、なんです。人気職業として切ってもきれない条件が収入であることは決して否定できません。だからこそ安定して高収入の公務員が日本で人気あるわけです。
仮に私に今の職業より儲かる仕事につけることになったとしても、私は歯科医でいると思います。儲かるもうからないということだけで、この職業しているわけではありませんし、そういう同業者はたくさんいます。
とはいえ、労働に見合った収入がないことは、大変な危機であるといえます。
儲からなくなった、というのにもいろいろと原因があるのです。・・・・・つづく
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