好きなたべもの
今アクアは夏休みで子供の患者さんがいっぱい。
こどもとコミュニケーションとるのに、歯と関係ない話をしていきます。
私:「Aちゃん、すきな食べ物何??」
と聞くと
Aちゃん「太陽のたまご」
私ちょっと驚いて
「すごいねー、よくマンゴー食べるの???}
宮崎のマンゴーと言えば、ブランドものの『太陽のたまご』は1個1万円~1万5千円。
太陽のたまごじゃなくても3~5千円はします。
私、実は宮崎マンゴー、あまり食べたことないんです。高級だから、なんですが、
フルーツ自体あまり好んで食べないので・・・。
子供は素直なので、変に勘ぐったりせず、まっすぐな答えをだします。
まずい食べ物には作った人の気も考えず「これおいしくない」というでしょう。それが子供。
私の前働いていた医院の娘さんのHちゃんは、小学校の頃、作文に
「好きな食べ物はクジラの刺身」と書いて発表したら、お母さんが赤面して
「Hちゃん、お願いだからやめて!」といわれたのだそうです。
クジラはあの時代も高級食材ですから、周囲の奥様方からみたら
「まあ、Hちゃんちのおたくは、ブルジョアな家庭でございますわねぇ!」
なんて言われかねないですからね。
味覚は10歳くらい?までに鍛えておかないと、将来味音痴になるといいます。
ですから、ハンバーグやカレーばかりではなく、嫌いなものでも、いろいろなものを食卓に上げることは私は賛成です。
ただし「作文にはイチゴって書きなさい」・・・・・です(笑)
ちなみに私は子供のころ『アワビの刺身』が好きでした。
酢醤油で食べるのがコリコリして、最高。
子供のころにアワビの刺身????!!!!
ウチがセレブだったとかではないんです。
私の昔の実家は海と山に囲まれたド田舎だったんですね。
父親の友人は農家と漁師さんばかり。
仕事で農家や、漁師さんにお世話することが多々あり、そのお礼として海産物や野菜をもらっていたんです。
それで我が家の食卓にはただでもらったイセエビやアワビがよくあがってたんですね。
今考えるとなんて贅沢。子供は値段なんて知りませんから・・・。
でも同級生はそんなもの食べたことない!ってことを感じていた小学生の私は、
空気をよんで、弟たちに
「アワビの刺身の話は友達にしちゃダメだ!」って口止めしていました。(涙)
ちなみに当時の子供にとって(私の時代の大人たちも同じですが)
ごちそうと言えば
肉なら、すき焼きかビフテキ(ステーキと言わず、ビフテキというんだな、大人は)
魚ならタイの尾頭付き。
油っぽいものが苦手だった私の母は、たまに肉が食べたいと思ったとき『シャブシャブ』をしてくれました。
そのころ私の町ではしゃぶしゃぶというものの存在を知らないひとが多かったらしい。
なぜなら小学生でお使いに行って
「しゃぶしゃぶ用のお肉に切ってください」というと
「あっ、小坂さんとこやね!」と私の顔を知らない店主からいわれましたから(強烈な記憶)
しゃぶしゃぶ用の肉なんてウチ以外注文しなかったからなんです(汗)
ちなみに、うちに遊びに来た友達に
ドライカレーをだすと、初体験で
「小坂んちのカレーは、変わっちょる」と言われましたし、
ホットサンドを出したときは、びっくりされて、「あったかいサンドウィッチ・・・・!!!」
お誕生日会によばれると、黄色い色のバーモントカレーライスがどこのウチでも定番だったのに、
ウチに呼んだときは、スパゲティーミートソースとサイダー入りフルーツパンチ、
飲み物は、子供のビール、ダイヤガラナがふるまわれました。
今となっては地味なメニューですし、当時でも少し都会な地域では普通のこと。
しかし地元の人間ばかりが昔から住み続けているあの町で、よそ者出身だった母の料理は、斬新だったのかもしれません。
うれしい反面、恥ずかしい気もしたんだなぁ!
昭和40年代後半の故郷は そんな感じ・・・。
「好きな食べ物は、アワビ!・・・じゃなくてイチゴです!」・・・・・・(笑)
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