指宿へ①
8日指宿に行ってきました。
なぜ指宿か?
ぱっと思いついたから、です。
鹿児島県指宿市は実は私初めて。
鹿児島というところは少し変な地形になっていまして、宮崎からいくと指宿はちょっと厄介なところに位置します。九州の端の端ですね。
目的は砂蒸し露天風呂です。有名ですね。
早起きした私たち夫婦と弟夫婦。
当日はちょうどこの場所で指宿菜の花マラソンという大きな大会があり、温泉の前もコースになっていたんですが、タイミングのいい時間に到着したため、すんなり温泉に到着。
一人900円を払い、おのおの更衣室へ。
浴衣の下には何も身に着けてはいけません。
砂蒸しは隣の海岸沿いなんですね。
数十メートル歩くんですが、パンツも履いていない無防備な姿ですので、下から風がスースー。
捕虜にした人や、暴力的な人間に対し、おとなしくさせる一つの方法として、
「男性の場合下着を脱がせるととたんにおとなしくなるものである」と犯罪心理学的な本でよんだことがあります。(これ真面目な話で・・・)
男性っていうのはたった1枚のブリーフでもあれば、すばらしい能力を発揮できると思うんですね。格闘技がいい例。男性にとって下着は鎧みたいなものなんですよ。でも鎧を奪われると、弱気になるんですね。
よほどかわった趣味の方でなければ、浴衣で下着をつけない状態で外を歩くなんて、ありえません。(笑)
下から風がスースー寒いのに、女二人は15分まっても砂蒸しの現場に現れません。あの恰好で長時間いることは、無防備さで心配なのと、寒いのと、なんとなく恥ずかしいのと・・・。
寒さが限界になったころに嫁2人到着。
4人同時に砂の中へ!
おばちゃんたちが手慣れた様子でどんどん砂をかけていきます。
「お、重い」
しかしながら、中はポカポカ。
初めての体験なのですが、これが実に気持ちがいいんです。
下からのポカポカと、上からのずっしりとした重み。
動こうにも簡単には動けない体勢なんですが、本当に心地いい。
赤ちゃんが母親にだかれて包み込まれている状態ってこんな感じなんでしょうか?
ずいぶん昔のことなので、私にはわかりませんが(笑)、きっとこんな気持ちで赤ちゃんはいるんじゃないかと、砂につつまれた私は思ったのです。
5分ほどしてくると、体中の動脈が拍動するのを感じます。
「どっくん、どっくん!」
普段の生活で、足の先まで血の流れを感じることはあまりありません。
「どっくん!どっくん!」
足の指先まで流れているのを感じます。
正月にカロリーの高いものばかりたべて、どろどろになり固まりかけていた私の血液が、再び動きだしたんでしょうかか?
壊れかけた巨大ロボットにエネルギーが入れられ、再び動き出すような、まるでそんな雰囲気。
「どっくん、どっくん!」
普段温泉の効能なんて、眉唾ものだと信じていない私ですが、砂蒸し風呂は確実に効果があると確信してしまいました。
10分をめどに出てください!と書いてあったんですが、私は結局25分。
「指宿さいこー!」「指宿バグース!」
と弟と叫んだのでした。
※バグースとはインドネシア語で最高の意味。旅行にいくと私たち兄弟は楽しいときに「〇〇バグース」というのを合言葉にしています。
体験したことのない方はぜひ指宿の砂蒸しへ行ってみてください。つづく
ブログを書きはじめて10年以上経ちました。プライベートな事や歯科治療・地域の話題など、書いた当時は一般的だった内容や表現が今では適切ではないものもございます。過去の記事をご覧になる際は予めご了承ください。