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かぶせ歯のつくりかた

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昨日の宮崎審美研究会はアクアで開催。

今回は歯科技工の会社の大手である和田精密さんにきていただき、歯科技工の現状のお話しをしていただきました。

 

皆さん銀歯や金歯、セラミックの歯ってどうやってつくるかわかりますか?大きく分けると今3世代目に突入しています。

 

第1世代・・・・鋳造法

 

歯科界でかなり長ーーくやってきた方法は、鋳型に流し込む方法です。

その患者さん専用の鋳型をつくり、そこに溶けた金属を流し込むんですね。

鯛やきの作り方をイメージしてください。小麦粉やあんこを金属におきかえて・・・。

いえいえ、勿論あんな簡単にできるもんじゃないですよ。たとえです、た・と・え!

まず・・・

銀歯をつるために患者さんの口にゴムのような素材をいれて固まらせます。

かたまったらはずして、その中に石膏を流し込み、患者さんの口の中とおなじ複製された模型ができます。模型上で最終的な銀歯とにたようなものをロウでつくります。

 

そのロウを囲む型枠を作ります。

そしてその型枠に金属を流し込む!といったやり方。意味わかりますか?

その間何度も温度変化がありますから、材料は収縮したり、膨張したりします。その膨張率収縮率を計算してつくらないと、患者さんの歯とあわなくなります。これ0.5ミリの誤差でも全くはいらないことさえあるんですよ!

 

大変そうだと思いませんか?そんな仕事をして技工士さんの報酬は銀歯だと1000~2000円。

安いと思いませんか?何時間もかけてつくって変形したら作り直し。たい焼きなら別のアツアツなのをやいて差し上げればいいんでしょうけど、銀歯はすべてオーダーメイドなんですよ。

 

第2世代  削りだし法(スキャニング)

 

そんな中ここ数年で急速に発達したのが、石膏模型をスキャンしてコンピューター上で設計、製作する方法。大きな材料の塊からセラミックなどコンピューターがを削りだしていくんですね。

お正月にある切り絵みたいな方法。た・と・え!

もうかなり一般的になりました。技工士さんが残業しなくても器械が一番めんどくさい部分を正確につくってくれるんです。

 

そして第3世代

レーザークラウン法

第2世代と同じようにスキャンします。

平面の金属の板に、金属の粉をかけ、レーザーをあてていきます。コンピューターで記憶した歯の形にしかレーザーはあたりません。レーザーが当たったところは金属の粉が焼き付けられて固まっていくんですね。もう説明が難しいですが、すごい器械!

映画でみたことありませんか?

テレポーテーションしてきた人で、足から少しずつ全体の姿が現れてくる・・・みたいな。そんな感じ。

た・と・えですよ!

 

さらに最近はカメラで口の中を撮影し、映像を3Dにすることでいままでのような型とりの材料をいれなくていいものまで開発されています。すごい!

 

説明が難しいんですが、歯科医療はどんどんすすんでいるんです!

 

 

 

ブログを書きはじめて10年以上経ちました。プライベートな事や歯科治療・地域の話題など、書いた当時は一般的だった内容や表現が今では適切ではないものもございます。過去の記事をご覧になる際は予めご了承ください。