ウォークマン
キン肉マンにでてくる超人の名前ではない。
ご存じソニーが発売した携帯型音楽プレーヤーの名前である。初号機は1970年代後半だったと思う。
ウォークマンというのは日本人が考えた和製英語である。しかし、このウォークマンの性能に世界がまさに腰を抜かし、ウォークマンという言葉が世界共通の言葉にまでなったそうだ。当時のは↑の写真よりもっと大きかったと思う。左側のは電池ケースで、腰につけておくのが普通だった。
ずいぶん高かった記憶がある。3~5万だったかな。
発売時、私は小学校5、6年生。
お年玉をためてもかえるような代物ではなかった。
憧れのウォークマン。
高校時代CDソフトが巷に出回り始めた。しかし、まだまだカセットテープ全盛。好きな音楽をラジオから録音したり(エアーチェックという)、レコードを借りてきて録音する。
自分の好きな音楽を編集し、FMステーションだとか、FMレコパルという雑誌に載っているアーティストの名前が書いたカセットテープの題名の紙に曲名を書き、好きな女の子にプレゼントしていた記憶がある。(笑)
電車通学(宮崎では汽車といい、汽車で通学するのを汽車通と言っていた)のときに、ウォークマンをききながら、通うのが夢だった。
しかし高校生になっても私のお小遣いでは届かない値段。2ランクくらい下のメーカーのAIWA製であれば2万円きるもののあったが、それでさえなかなか購入できないでいた。
結局はじめて手にいれたのは18歳すぎてから。友人に古いのをもらったのだ。それからは常にそれをもちあるいて音楽三昧。夢がかなった。
その後CDウォークマンにレベルアップ
MDウォークマン以降の携帯型音楽プレイヤーは、購入することがなかった。公共交通機関を使うことがなくなり、車でCDを聞いていたから。しかしながら私と同世代の人間にとって、ウォークマンというブランドは憧れの存在でありつづけたことには変わりはない。
ずいぶんたったある年、わけのわからない、すごいものが発売された。
Ipodというアメリカのアップルだとかいう会社がつくったものだ。
アップルといえばずいぶん昔にマッキントッシュとかいう家庭用パソコン(マイコンピューターなのでマイコンといった)があったな。Ipodの前にも色のきれいなパソコンを発売してたっけ。
そのアップルが音楽プレーヤーを発売して、売れるはずがない!車と電化製品は日本が世界NO1なんだから!と私は思っていた。
いや日本人全部がそう思っていたに違いない。
ところが大方の日本人の予想を覆し、Ipodは世界一の携帯型音楽プレイヤーとなる。
わたしはアクアの開業時(5年半前)にはじめて手にいれた。今は車用と2台。曲数を考えてIpodクラッシック。あれほどソニーにこだわったのに、ソニーのものは全く買う気にはならなかった。
先日嫁に、Ipodの小さいバージョンをプレゼントした。運動用に。10000円もしないものだが性能はすごい。5000曲入る上に、カロリー消費量、万歩計、ラジオ、などなどいろいろな機能がついている。
この値段でこの機能はすばらしい。
Ipadも買ったし、小坂家にも、アップル社製のものが増えてきた。
いつの間にこんなことになったのだろう。
電化製品は日本製!というのが当たり前だったはずなのに。韓国製や中国製のものはすぐにこわれるし、アメリカ人は大ざっぱだから、絶対日本製というのは世界常識だったはず。
いつの間にかその神話が崩れてきてしまった。
パソコンソフトならマイクロソフトかアップル、
携帯電話ならアップルやサムソン
音楽プレイヤーはアップル
後進国では日本の電化製品より、韓国製
サムソンの年間総売り上げ?は日本の電機メーカーを全部足しても勝てない規模だという。
・・・・・・・こういうの日本人の専売特許だったし、一番得意だったものじゃないか。
かつての日本人の『精密機械は日本』というプライドももてなくなってしまった。
ソニーを横目にIpodを買っている自分はいるが、少しさびしい。
本音は一番を取り戻してほしい。
スーパーコンピューターではないが、
「2番じゃだめなんです、1番でなきゃ」
ブログを書きはじめて10年以上経ちました。プライベートな事や歯科治療・地域の話題など、書いた当時は一般的だった内容や表現が今では適切ではないものもございます。過去の記事をご覧になる際は予めご了承ください。