報道①・・・・・チャリティーって。
今年も夏恒例の24時間テレビが放送されました。
この話題を書くのは3回目。いつも同じようなこと言いますが・・。
私、正直この番組好きじゃないんですよ。いえ、勿論宮崎の日本テレビ系列であるUMKさんや、日本テレビさん、各ボランティアの人たちは素晴らしいですし、障害を背負ってこの日にテレビに出演される方たちも、尊敬に値します。そして決して番組批判ではありません。
ただ、何かせつなーーーくなってしまうんですよ。チャリティーのあり方とか、福祉のあり方、障害者と健常者の接し方などなど・・・・。
総予算が40億円で、出演者が数百万とか、1000万円とかのギャラをもらう・・・・とか、
屋久島では、自然の保全のために本来立ち入り禁止になっている場所に、入って行って撮影をしていた・・・・とか、
出るにふさわしくない女優が出ていた・・・・とか、
いろんな噂がされていますが、そういうことを私ごときが、どうこう言いたいわけでもないんです。
元プロレスファンとしては、長州力の弟子である、佐々木健介とそのファミリーががんばっているのを見たらやはり感動しますし、好感持てます。(個人的に健介と、あの家族が好きなんですが)。
ほとんど当日のオンエアーは見なかったのですが、屋久島で女子高生が、天候不良であきらめたというタイミングのとき、少しだけ見てたんですね。その彼女の悲しそうな顔・・・・・。
当時、鹿児島県、沖縄県は過去最大級の台風が接近している状態でした。遠く離れた宮崎だって大雨。
避難指示がでていた地区も多かったですよね・・・。確かに、番組内で成功すれば感動するでしょうし、盛り上がるでしょう。が、別の日に変更してもよかったのでは。彼女の夢の実現のためと、おなじように障害をもった人を元気づけるためならば、日にちを変更しても納得はできると思うんです。いや、命が危険ですって。←あっこれは多少、番組批判が入っていますね。ごめんなさい。
↑まあこれは今回だけのことで、ちょっと思っただけ・・・。
この番組が、「1年に一度だけ、この日は皆いい人になりましょう」というイベントになっている気がするんですよね。健常者にとってはこの日1日のことかもしれませんが、障害をもった人たちにとっては毎日のことなんです。
24時間テレビではなく、365日テレビでなくてはいけないと思うんです(これ去年も書いたこと)
特に大きな障害もなく、44年を生きてきた私がこんなえらそうなことをいってはいけないのかもしれませんが、障害と立ち向かわなければならないご本人や、そのご家族はどう思っているのでしょうか?私は心のきたない人間??
あっちなみに、乙武さんはこの番組が嫌いだと言ってますね。
まあ、テレビ局さんも、この番組を完全な慈善番組にしていたら成り立ちませんし、視聴率を上げ利益もあげなければならないことは、重々承知です。
でもパラリンピックの取り上げ方が、あまりにも小さいと、どうしても私には大人の事情が優先されているようなそんな気がしてならないのです。パラリンピックはオリンピックのおまけ?視聴率がとれないから?
やっぱり私は心のきたない人間なのかな。
障害があっても、なくても人間はみな同じです。でももし何かハンディがあるとしたら、それを別の何かで周囲がフォローしなければ、皆同じ、平等の状態にはなれないわけです。それはお金かもしれませんし、広い歩行者専用道路かもしれません。
1年に1度だけ番組で涙し、募金箱を持っていくのすばらしいこと。でもそれだけないことは、私たちが考えていなければいけないと思います。
『コンビニの障害者用の駐車場には、車を止めないようにする』とか、そんな小さなことでいいから、社会全体が小さい気配りを1年間するだけできっと変わるはず。
まだまだ日本は障害者にとって生活しにくい国だと思います。24時間テレビだけではなく、もっともっと障害を持つ方が、気兼ねをせず楽しめるイベントがあったりするといいですよね。
最後にこれも前しつこく書きましたが、もう一度。
日本に来た外国人(どの国の人かは忘れました)が、シルバーシートをみて驚くんだそうです。
「なんでこんなもの必要なのか?」と。
「老人や、弱者に席を譲るのは当たり前だ!」と。「日本人はシルバーシートがなかったら席を譲らないのか????」
シルバーシートはそれがなかったら、席を譲らないから、存在する。
24時間テレビは、普段チャリティーに無関心だから存在する。
『シルバーシートも、24時間テレビも必要ない』・・・そんな日がきたら日本は素晴らしい福祉国家になっていることでしょう。
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