年をとるとドキドキしなくなる・・・。
年をとるとドキドキしなくなるという話題をかつてこのブログでしたかもしれません。
人間は何か初めての経験をするときや、大切なイベントがあるとき、ドキドキし、高揚し、ワクワクそして感動するものです。
小学校のころ、遠足の前の日はすごくワクワクドキドキしました。
運動会で徒競走の順番がまわってくるとドキドキ・・・。
初めて映画館にいったとき。
中学の定期試験の用紙がくばられ、チャイムがなるまで裏返しのままのとき、ドキドキしました。
中学で好きな女子の近くを通り過ぎるだけで窒息しそうに緊張しました。
高校の水泳部の大会で飛び込むまさに瞬間、鼓動は頂点に達していました。
はじめてディスコのマハラジャにいったとき、なんていうすごい世界があるのかと感動しました。
車の免許をとって初めて道路を運転したとき・・・。
初めての海外旅行はとてもドキドキの連続でした。
国家試験の受験日とても緊張し、合格発表ははじけるほど喜びました。
免許を得て初めて患者さんをさわったとき、表情にはださないようにしていましたが、かなりドキドキしていました。
そして月日は流れ、私も随分な中年になってしまいました。
誰でもそうだと思いますが、年を重ねるごとにワクワクドキドキすることが少なくなっていきます。
(少なくならない人はきっと何歳になっても、アグレッシブに常に挑戦しつづけている方なんだ思います。)
年をとると初めて体験する物事が少なくなるからです。スノーボードだと何度も同じ場所を滑り反復練習をするより、行ったことがないコースの方がドキドキワクワクするわけです。
そう人生は反復練習の積み重ねなんだな。
45年近く生きていると、過去に経験したことの繰り返しで、日常生活では「これは初めて」・・・ということに出会いにくいのです。だからドキドキが少ない。
貧乏だった若いころ、お金をためて背伸びしたレストランに行くとお腹の下あたりがモソモソするような気持ちになりテンションがあがったものです。
宮崎は田舎ですし、中年のおじさんがドキドキ緊張するようなごはん屋さんはあまりありませんね。
それが久しぶりにテンションあがってしまったんですよ。
宮崎牛鉄板焼きステーキ『みやちく』さんです。
大淀川に隣接した観光ホテルにあります。
松坂牛や神戸牛よりおいしいと評価され2回連続日本一となった宮崎牛。
その宮崎牛をだす最高峰のお店が『みやちく』さんなんですね。支店は銀座にもありますが、きっと宮崎の3倍以上の値段だと思う。
私、あまり肉を好まなくなってきたので、焼き肉やステーキには感心がなかったんです。
でも日曜日義妹の誕生日を祝うために、今さらながら初上陸!!!
「う、うまーーーーっ!!」
はじめてみたブランデーのファイヤーに息子も『ドキッ』としたはず。
いやーーーとっても美味しゅうございました。
早めのディナーを済ませて帰宅しました。
休日のお風呂はパパの役目。
パパはパンツ一丁、息子は裸ん坊。お風呂にお湯が溜まるまで、パパは寝ころび
「高いたかぁーい」とか「飛行機ブンブン」して遊んでいました。
その時
私のおへそのあたりに違和感を感じたのです。
少しぬるい温度で・・・。
「ポタポタポタ・・・」
彼が「爆弾投下!」と思ったかどうかわかりませんが、次から次にと、まるで大空襲のように黄色い物体が落ちてきたのです。
嫁に「助けてーーーーーーーーーーーー!」と大声をあげました。
なぜか「ニヤリ、してやったり」という笑顔を見せる息子。
この状態だと私一人では身動きできないのです。カレーのルーを床にまき散らしてしまいますからね。もうね、どんどん落ちてくる爆弾を見ることができなくて、ずっと目をつぶっていました。
その後もリズミカルに落ちてくる・・・・。そのたびに「ウガぁーー」と声を出す
にやりとする息子
死にそうなしかめっ面の私
↑息子に踏みつけられて、被害が拡がるのも嫌だし、動くと床に落ちそうだし、結局この腕を伸ばした体勢から動けなかったんですよ。
バカ受けする嫁
そうこの時の、次の爆弾がいつ落ちてくるかわからず固まっていた時、
私は久しぶりにドキドキして気絶しそうになったのです。(涙)
アメリカ人ならきっとこう叫ぶでしょう
「OH ! SHIT !」
年をとってドキドキしなくなって今日この頃、久しぶりにドキドキした私でした。
45年生きてきて、こういう体験は生まれてはじめてです。
人間は初めての経験をするときにドキドキする法則。
しかしこの反復練習はしたくない・・・・・。
追記:ここ最近で一番ドキドキワクワク、感動したのは、一緒に「ヒーヒーフー」した出産の瞬間というとだけは付け加えときますね。
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