歯科保健大会2014: あいうべ体操
私が属している公衆衛生委員会の歯科保健大会が、26日、市民文化ホールでおこなわれました。
今回の講師は、
「あいうべ体操」で有名な、福岡の内科医 今井一彰先生です。
先生は、鼻で呼吸せず、口で呼吸していることが、たくさんの体の不調をきたしてしまうことおっしゃいます。
口呼吸がむし歯や、歯周病、歯並びに影響することは、歯科医にとっては周知のことなのですが、
アトピーやうつ病、便秘、にまで関係するとは私はしりませんでした。
それから、口呼吸が悪いとはしっていても、どうやって、鼻で呼吸させるようにすればいいのかもしりませんでした。
多くの子供が口をポカーーンとあけています。この時、無意識のうちに口をあけているので、「親が口を閉じなさい!」といってもそれは注意したときにしか、効果がありません。
なぜ口があいているか?その理由の多くが、口のまわりの筋肉の力が弱かったり、ベロの位置が悪いからなんです。
赤ちゃんは、毎日親や、周囲の人や、ものから色々なことを習得して、日々成長していきます。お箸の使い方をならったり、2足歩行で歩くのをならったり・・・。
でも生命の入口である口やベロの使い方は、ほとんど誰も教えてもらわないのです。だからまちがったままのベロの使い方をしていたり、口輪筋がきちんと機能しておらず、さまざまな問題をひきおこすのです。
科学的根拠(エビデンス)レベルでどの程度、効果が立証できるのかはわかりませんが、先生の患者さんで、10年以上ひどいアトピーで悩まされ、ステロイドの漬物のようになった患者さんが、この「あいうべ体操」をしただけで、1ヶ月程度できれいな肌になった!なんていう多くの症例をみると、まるで魔法にかかったようなすごい衝撃をうけます。
この体操をすることが治療のメインなので、治療費もかからないし、副作用などリスクもありません。
そもそも口呼吸自体は、体にすごく悪いことですので、とくに体に問題ない人も取り入れてみる価値があるのではないでしょうか。
ある小学校では毎日この「あいうべ体操」を子供にさせ始めたことで、インフルエンザの罹患率が急激に減ったそうです。
もし車で私とすれ違った時に、私がベロを「べー」と出していたら、「あいつとうとうアホになった」と思わず、「あいうべ体操」をしているとおもってください。
1日30回「あいうべ体操」、みなさんもやってみましょう。
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