自分の常識は 本当に真実なのか③歯科治療の真実
この仕事をしていても、少し前の常識が間違いであることはしょっちゅうあります。
大学時代にならったことは、今は間違いとされていることがかなり多いです。。
そのころの教科書は今だに持っていますが、、あまり役にはたちません。
まあ卒業してからかなり経つので、仕方がないのですが。
ものすごく有名な世界的な先生から習ったことでも、わずか数年後に訂正されることもしばしば。
断固、確立した不変の理論の治療がきまっていればいいのですが、そんなもののほうが少ないのです。
だから各歯科医師は自分の信頼する先生の方法で、自分のスタイルを決めているわけです。
皆いい治療をしたいと思って勉強もするし、治療しているのですが、考え方が千差万別なため、治療計画や、治療結果が、歯科医院で違うわけです。
勿論、歯科医師やスタッフの技術の違いもありますけど。
インターネットででている歯科の記事も本当に嘘や、誇張が多いです。嘘を吹聴して有名な方もいらっしゃるので、そういう方がメディアに出たあとに訂正するのが一苦労。
あっ、10数年前、『環境ホルモン』という言葉が流行りました。今まったく聞かないですね。焼肉のホルモンではなく、たしか体に影響をおよぼす化学物質のことだったかな?
その種類の中に、歯科の材料の『レジン』というものがありました。レジンとは歯科用のプラスティックです。レジン使うと、体に害を及ぼすから、危険です!なんて発表されたんです。
歯科にとって『レジン』とは、寿司屋でいうシャリみたいなもの。もしレジンがなくなったら、歯科治療はほとんど出来なくなってしまうような、中核の材料です。
その当時、レジンが使用できなくなったらどうしようか?と悩みましたが、なにか、いつの間にか『環境ホルモン』という言葉自体が死語にになって、『レジン』が体に悪いということも言われなくなりました。
私たち歯科関係者であっても、歯科の情報に翻弄されてしまうことがあるのに、一般の方は尚更ですよね。
私が、福島原発の嘘の話まで鵜呑みにしてしまうのと同じ・・・・・。つづく
ブログを書きはじめて10年以上経ちました。プライベートな事や歯科治療・地域の話題など、書いた当時は一般的だった内容や表現が今では適切ではないものもございます。過去の記事をご覧になる際は予めご了承ください。