笑気ガスは安全です(きちんと使えば)
週刊誌をみてびっくりしました。
笑気ガスのことが書かれていたのです。(さらに先日朝の情報番組『あさチャン』でも危険ですってとりあげられていました)
笑気ガスは、歯科でよく使用されます。
怖がりの小さいお子さんや、外科手術、大人の長時間治療など。
鼻から吸うことで、酔っ払ったような感じになり、治療を楽にうけていただけます。それから副作用などもほとんどなく、中毒などもないと言われています(使用方法をきちんとまもれば)
きちんとした方法ならとても有効で安全なものです。
しかし、なんと最近この笑気と同じ成分『濃度が違う)のものがインターネットで販売され、最新ドラッグとして流通しているというのです。10cmほどのカスボンベを購入すると、それを風船に入れ、風船から口にいれるというのです。
その名も『シバガス』
そうすると文字通り笑いがとまらないほど愉快になりハイになるらしいのです。
危険ドラッグが摘発される中、新しいドラッグ(の代わり)として流行っているらしいのです。
海外では死者もでたとか。
「歯科でそんなものつかって大丈夫なの?しかも子供に・・・」
と思うかもしれません。
「きちんと使えばすごく安全で、いいものです」
笑気って治療で使うときかならず酸素と混ぜて使うんです。このボトルは笑気ガスがほぼ100%らしいのです。海外で死んだ理由は、高濃度の笑気ガスを一気に吸ったせいで低酸素症になってしまったのです。
通常の歯科治療の笑気の濃度は30%~40%程度。メーカー発表では70%くらいまでは大丈夫とのこと。
万が一笑気が100%でてしまうことがあったら、機械のスイッチが自動的に止まるようになっています。
たとえば料理に風味漬けにすこし、お酒を垂らしたとしましょう。よほどのアレルギーがなければ大丈夫ですし、安全でおいしくいただけます。
ではアルコール度96度もあるウォッカ『スピリタス』を一気飲みしたらどうでしょう。
死んじゃうひともいるかもしれません。
薬と呼ばれるものは、適切に使用すれば効果的に安全に結果を残すことができます。
もし、歯科で使用する笑気ガスに薬物依存性や、中毒、重篤な副作用があったら先進国の2~3割のひとは、おかしなことになっているはずです。
笑気は欧米のほうがもっと歯科での利用率は高いです。(欧米人のほうが日本人より怖がり、痛がりなんです)
100年以上利用され、ほとんどなにも問題がないとされている笑気ガス。治療に使う分は心配しなくても大丈夫ですよ。
ただし、個人購入した『シバガス』は危険なのでぜったいにやめましょう。
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