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歯科治療と密接な関係の金の値段、そしてダイヤモンド

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仕事中、歯科の業者さんが来た時に、毎回私が聞くこと。

「今日の金とか、金パラ(金銀パラジウム合金)の値段は、いくら?」

 

患者さんは「この先生金に投資して儲けているのかな?」なんて勘違いするかもしれません。

 

皆さんが口にいれている銀歯というのは、金や銀、パラジウムを混ぜたものなんですね。

金相場によって毎日、材料費が変動するのです。大トロと同じ、時価というやつ。

 

しかし、どんなに材料価格が変動しようとも、患者さんからいただくお金は、半年間は変わらないのです。

材料価格が1000円の日でも3000円の日でも同じ価格。

だから安い相場の時にたくさん買っておくべきなのですが、高額なのでそうそうたくさんは買えません。

 

だから金相場は歯科医師にとって敏感にならざるを得ないのです。

 

話は変わりますが、最近の私のブームは、夜子供を寝かしつけたあと、リビングでヘッドホンをつけ、dvdの映画を観ることです。

それもちょっと前のヒット作でまだ観てなかったものをチョイスします。

 

で最近みて、考えさせられた映画。10年くらい前のディカプリオ主演の『ブラッド ダイヤモンド』

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2015年今だにアフリカやイスラム過激派などが、少年を誘拐し、洗脳して親でさえ躊躇せず殺せる兵器にしているというのをよく耳にしますね。

 

この映画は、息子を連れ去られた父親が、ダイヤモンドの採掘場で働かされ100カラット以上のピンクダイヤをみつけ隠し持ったことからいろいろなトラブルに巻き込まれます。

ディカプリオは不法に採掘されたダイヤを裏ルートで裁き金儲けをする役。

 

映画としては本当にハラハラドキドキですばらしい内容。

でもそれ以上に考えさせられることがたくさんあります。

 

アフリカというのは昔から、新しい金儲けの資源が発掘されるごとに、先進国の標的にされ被害を受けているのです。

象牙や金、ダイヤモンド、毛皮など・・・。

 

日本人は結婚するときに給料の3ヶ月分ということで多くのひとがダイヤモンドの指輪を贈ります。

オーストリッチやクロコダイルの高級バッグが好まれるし、金にいたっては、投資だけでなく電化製品にも使われます。

 

問題はそれがどこからきた材料なのか?ということ。

 

ダイヤモンドや金は、それを1つ得るためにどれだけのアフリカのひとが殺害されたか?

どれだけ自然破壊がおこなわれたか?

 

今現在も、それを得るために、奴隷のように働かされたり、殺されたりしている人たちがいるかもしれないということです。

 

この映画をみると、ダイヤモンドを持つことに嫌悪感を感じてしまうひとがいるかもしれません。

でもダイヤだけでなく、ルビーでもサファイヤでも同じこと。そして金も。

ダイヤ、金、至上主義にたいする嫌悪感。

 

でも私たち歯科医は、金もダイヤも手放せないのです。

上記したように、金は歯科治療に必要不可欠ですし、(最近は他にもいいものがあるが・・・)

歯を削るドリルの先っぽはダイヤモンドなんです。

 

私たち日本人にとって、それがどこからきたダイヤなのか、金なのか、どうやってとった象牙なのか、毛皮なのかまったく知りません。

ふだん使っている紙にどれだけの自然が破壊されているのかもしりません。

 

この映画のことがしばらく胸につっかえたままになりそうです。

 

 

 

ブログを書きはじめて10年以上経ちました。プライベートな事や歯科治療・地域の話題など、書いた当時は一般的だった内容や表現が今では適切ではないものもございます。過去の記事をご覧になる際は予めご了承ください。