日本の歯科医師と歯科医療事情⑩ 日本の歯科医療は崩壊するかも
歯科の報道はその多くがうそだったり、盛りすぎていたりしてまともにされることが少ないです。
そんななかけっこうまともな事をいっているのがありました。
http://healthpress.jp/2016/02/post-2230.html
年収に関しては、卒後3年以下の修行時代や、
70歳をすぎても現役で、1日に診療する患者の数が5名以下の診療所も多いですから、そういう場合は少なくなりますね。
前もいいましたが、このままいくと、日本の歯科医療は完全に崩壊していくのです。まともな治療うけたければ、自費診療でしかできません、保険治療ではできません!っていう歯科医院がどんどんふえているわけです。
正直わたしだって、心のなかではやればやるほど赤字になる治療なんてやりたくないと思っています。
ほかの歯科医師だってきっとみんなそう。
いち医療人としての倫理観、親切心、それだけでやっているんです。
昔みたいな治療でよければ、はっきり言えば数こなして儲かるんですけど。
保険診療の価格設定が低すぎることは、結局みなさん、患者さんが不利益になるのです。口の中が崩壊し、更には糖尿病が悪化したり、肺炎や心筋梗塞の悪化のいち要因になるといった、全身的な健康被害に関係していくのです。
昨今の「歯医者が増えすぎたのにむし歯が減っていて患者が減ってもうからない!」っていうくだらない報道を注視するのではなく、
「このままいったら自分たち(患者)は、お金持ちじゃないと歯がボロボロになってしまう」ということをかんがえる必要があります。
それでもいいのでしょうか?
※ちなみに医科の治療は、どんどん保険適用になり、歯科からするとかなりたかい価格設定になっていますし、かつて問題になった3分診療(医師に話を聞いてもらい、3分で診断をして次の患者さんにかわるというもの)も、診療科目によっては可能だったわけです。歯科は何やっても最低30分はかかりますから、3分だとあいさつしかできませんね。
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