医療従事者と薬物
日本の大学をストレートで卒業しようとおもったら
医学部6年
歯学部6年
薬学部6年
かかります。医療関係って 浪人 留年 国家試験浪人などストレートでない人はめずらしくありません。
私の個人の考えでは、たんに国家試験だけとおればいいのであれば、医科も歯科も薬学も4年あれば十分だと思っています。
げんに薬学は最近まで4年生でしたし、海外のメディカルスクールは4年の国もありますから。(アメリカは確か、普通の大学4年でたあと、4年の医学校にいくんだったけ)
ものすごく頭のいい、難関大学にするっとはいれるような天才高校生なら、6年学校にいかなくても1年くらい国家試験勉強すれば、合格するひとがいるかもしれません。
私は歯科のことしかしりませんが、歯学部の1、2年の授業ってなくても学問的にはそんなに影響ないと思うんです。
もはやつかわないドイツ語の授業や、数学、体育とか英語など、ほぼ一般教養。
唯一、2年のころの解剖(体全部やります)くらい。
つまり内容としては4年もあれば充分だと思うんです。
しかも大学でならったことや、国家試験で勉強したことは、実際の現場にはそぐわないものだったり、間違いのこともたくさんあります。
ただ医療系の人間がそれほど長い期間大学にいかなければならない本当の理由とは
「医療人になるための意識改革、動機づけ、倫理観の確立のため」ではないかと、私は思うのです。
1年や2年の教育課程で、いつも授業で寝ていたような人間が、卒業することろになると、医療人の目になっていくのです。
最近、歯科医師の犯罪や、犯罪を犯した家族が歯科医師だったなどという事件が多発しました。
ドラッグ関係の事件もありました。
医者でも歯医者でも、薬剤師でもその気になったら簡単に人を殺せてしまう武器をもって仕事をしています。
私も週になんどもメスをにぎり口の中を切開したりしています。
切っているすぐそばに、命にかかわるような血管があったり、麻痺してしまうような神経もあります。
麻酔薬だってそう。年に一体何千本うっているやら。
そんな職業の人間が薬物をやっていたらどうなるでしょうか。
治療中に幻覚がみえて、患者さんの目玉にメスや注射針をさしたくなるかもしれません。
今や歯科の世界は、1ミリ以下の部分にこだわりを求めなければいけないようになっています。
そういう治療をやるとき、ある時は息をとめ、瞬きをとめて集中するのです。
そんな細かいことを、精神がおかしくなっている人間ができるはずがないと思うのです。
「なぜあなたは覚せい剤や 大麻、危険ドラッグをしないのか?」ときかれたら何とこたえるでしょうか?
違法だから?
体に悪いから?
私がしたことも、するつもりも一切ないのは、違法だからではありません。
オランダでは大麻が合法でしたっけ?
カナダで、もうすぐ合法化されるのはマリファナでした???
合法の国で日本人が使うのはたぶん問題ないんですよね。
かつての日本でも「ヒロポン」という名前の覚せい剤が、合法で普通に街でうられていたといいます。
いや、私がそういうものに接しないのは違法だからではないのですよ。
煙草を私がすわないし、人生で1度も吸ったことがないのも同じこと。(私の世代の男性で一度も吸ったことがないなんて、もはや希少生物レベル)
煙草でさえすわない人間が、ドラッグからいきなりはいろうとはしないとおもうんですよ。
まあまあ、煙草とドラッグを一緒にしてしまうと、怒られそうですが。
大麻を日本で合法化しよう!という政治活動も今回の参院選であるようですが、万が一日本で合法化されたとしても、私自身は・・・・・。
(選挙期間中なので、なかなか書きにくいですが)
絶対にわすれてはいけない倫理観を忘れ、医療関係者、とくに歯科関係者や、歯科関係者の家族の禁止薬物が騒動になることは、本当に残念なことですね。
ブログを書きはじめて10年以上経ちました。プライベートな事や歯科治療・地域の話題など、書いた当時は一般的だった内容や表現が今では適切ではないものもございます。過去の記事をご覧になる際は予めご了承ください。