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糖尿病と歯科②

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日本では 医学部と歯学部が完全に分かれています。まあ多くの国でそうなんですが。

歯学部であっても全身の解剖をしますし、内科など一般医療の授業もあります。

ただメインは顎口腔系になりますから、歯科に関係する全身病変以外は正直多くの歯科医は疎いものです。

 

医科の先生でも専門じなければわからないでしょうし。

よく業界でいわれるのが、

「歯医者は医科の病気をしらない

医者は歯のことをしらない」ということです。

 

歯の治療とまったく関係なければ、あまり深くしる必要はないと思いますが、現在では歯科の病気や 口腔の細菌が全身病変をかなり悪化させる可能性があることがだんだんわかってきました。

その一つが糖尿病です。残念ながら糖尿病の専門医の医科の先生であっても、歯周病のことを実はご存知ないケースが多いのが現状です。

 

ちなみに私も糖尿病に関しては歯科医として常識の範囲しかしりません。

そんななか最近すこしづつ歯周病のことを理解していただける糖尿病専門医がふえてきました。

その第一人者が 西田亙(わたる)先生です。先生は日本一歯周病にうるさい糖尿病専門医といわれています。

先生自身が糖尿病専門医でありながら、かつてメタボ気味で血糖値も高め、高血圧、不整脈だったらしいんですね。

それが

自身が歯周病の治療をうけたことによって劇的に数値がよくなったらしいのです

 

(ちなみに宮崎市で歯周病にくわしい糖尿病専門医はブルーサークルクリニックの谷口尚大郎先生です。)

 

歯周病は世界で最も多い人が感染している感染症だと、ギネスにのっているそうです。

 

 

2013年 JAMAという医科の有名な医学雑誌に

『歯周病の治療で 血糖値(A1c)に変化なし』

 

というネガテイブデータが発表され、世間をさわがせました

そのことが、いまだに糖尿病専門医が 歯周病との関係を疑問視し、糖尿病専門医が歯周病の認識をすすませない1因となっています。

 

しかしながら、実はこのデータ、すごく太っていて歯周ポケットが3mm以下の人たちばかりのデータだったらしいのです。

(歯周ポケット3ミリ以下とは、歯周病ではないか、またはごく軽度の歯周病のひとの値)

 

つづく

 

 

 

 

ブログを書きはじめて10年以上経ちました。プライベートな事や歯科治療・地域の話題など、書いた当時は一般的だった内容や表現が今では適切ではないものもございます。過去の記事をご覧になる際は予めご了承ください。